2008年10月30日

一括返済は止めておいたほうがいい

住宅ローンの一括返済はそれ以後の金利もかからなくなるし、返済が終了することで達成感もあることと思います。
でも中には一括返済はしないほうがよかったんじゃないの?といいたくなるようなケースもあります。

Aさんは60代半ば。夫婦2人で暮らしています。
学校を出てから勤めていた勤務先を60歳で退職し、退職金で住宅ローンを一括して返済しました。晴れて家が自分のものになり喜んでいました。
ただ、退職金の額と住宅ローンの残高が同じ程度だったため、Aさんの貯蓄はほとんどゼロ。それでも家が自分のものになるうれしさと、退職後知り合いのところに勤める予定だったので通常の生活をするには問題ないと考えていました。
ところが最近、夫婦で海外旅行に行ったのですが、その後すぐに息子の結婚が決定。その資金を工面しなければならなくなりました。家が古くなったので修繕費用も準備しなければなりません。
当然Aさんは銀行に行きましたが、銀行では融資を断られてしまいました。
仕方なくAさんはカードローンで借りましたが、金利が高く支払いが大変になってしまいました。

こういうことって実際にあります。
基本的に銀行は、Aさんのような高齢者にたいして融資をしてくれません。これは重要なポイントです。つまり、60歳を超える人は自分の貯蓄から資金を捻出するしか手段がないのです。
こういう場合、Aさんが融資を受けることができるのは、不動産担保融資やカードローンになります。
しかし金利が高い。不動産担保融資で7%〜、カードローンも通常15%程度になります。
もしAさんが退職金で住宅ローンを一括返済せず、手元資金を残しておけば今回の事態は生じなかったはずです。住宅ローンは残りますが、金利は2〜3%だったのです。
不測の事態は起こる可能性があります。住宅ローンを退職金で返済しようという方も、ある程度手元資金が残るように返済額を調整されることをお勧めします。

次回は不動産担保融資とはどういうものなのか、について書きます。

posted by ニット帽 at 03:01 | TrackBack(0) | 不動産知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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